ルート・ブリュック 陶板《聖体祭》

先日、東洋陶磁美術館で開催中の「フィンランド陶芸 芸術家たちのユートピア―コレクション・カッコネン」と、同時開催されている「マリメッコ・スピリッツ フィンランド・ミーツ・ジャパン」を鑑賞してきました。

実はこの展示に行くまで、陶磁器にはさほど興味がなかったのですが、
物語性のある作品たちや、年代によって異なる表現方法、
重厚でエレガントな作風に強く惹かれました。
猛暑の中、中之島まで行って良かったな、と
流れた汗を拭いながら思いました。

フィンランド陶芸の展示・ルート・ブリュック

ルート・ブリュック

▲ルート・ブリュック 陶板《ノアの箱舟》

▲ルート・ブリュック 陶板《ピリッタ》

この記事のアイキャッチ(↑一番上の画像)になっている、ルート・ブリュック 陶板《聖体祭》は、
展示のメインビジュアルにもなっています。7つのタイルが組み合わされており、細かい線や形が描かれていました。

ルート・ブリュックを初めて見たはずなのに、
何だか見覚えが…
と思っていたら、次回展示のwebサイトを見ていました。

https://rutbryk.jp/

このサイトのデザインも可愛いよね。
こちらの展示も見に行こうと思います。

アラビアのアイコン・カイピアイネン

カイピアイネン

▲ビルゲル・カイピアイネン 陶板《サーカス》

▲ビルゲル・カイピアイネン 陶板《眠れる森の美女》

器メーカーで有名なアラビアのアイコン「パラティッシ」の
作家であるカイピアイネンの展示場は、女子たちが
写真をバシャバシャ撮りまくっていました。笑

北欧デザインにあまり詳しくない私でも、
あの果物や草花が描かれたお皿は知っています。

そんなカイピアイネンの初期作品は、こんなに神秘的な陶版だったんですね。
年代ごとに順に見ていると、シュールレアリズムの影響を受けた時期があり、
「おや?どうした?」と見ていると笑っちゃうんですが、その後はビーズを作品に入れたりと、
少しずつ作風が変わっていったようです。

その他、器や置物など、たくさんのフィンランド陶芸を鑑賞することができました。
真夏に見る、艶やかな陶器たち。なんだかちょっと冷んやりして、見ていて気持ちよかったな。